糸島市二丈深江の市街地にある深江神社に行ってきました。鎮懐石八幡宮のすぐ近くということもあって、同じ日にセットで回ったんですが、市街地にある神社ならではの駐車事情の難しさがあったので、車で行く人向けにまとめておきます。
1190年創建と伝わる、800年以上の歴史を持つ古社です。実はこの神社、豊臣秀吉と縁が深いらしく、そのエピソードがなかなか面白かったので、由緒のところで詳しく書きます。
由緒・見どころ
深江神社の御祭神は、玉依姫命(たまよりひめのみこと)と菅原道真命(すがわらのみちざねのみこと)。竈門宝満宮と太宰府天満宮を合わせて祀る神社で、1190年に高祖城主・原田種直公が上深江の地に勧請したのが起源とされ、1203年(建仁3年)に現在地へ遷座したと伝わっています。

この神社を語る上で外せないのが、豊臣秀吉との逸話です。1592年、名護屋城滞在中の秀吉がここを参拝し、境内で野点(茶会)を催したところ、その最中に側室・淀君懐妊の知らせが届いたと伝えられています。後に誕生した豊臣秀頼とこの出来事が結びつき、深江神社は「秀頼公の産宮」と呼ばれるようになったそうです。この由来にちなんで、当時の領主・小早川隆景に命じて社殿が再興されたとも伝わっています。境内には、秀吉が茶会を開いたという「太閤お茶会跡」も残っていました。

御利益は「秀頼公の産宮」の由緒にちなむ安産・子授け・子宝、子どもの健やかな成長。菅原道真命を祀っていることから学業成就・学問のご利益もあるそうです。境内には稲荷神社・秋葉神社・須賀神社・外内神社などの境内社も鎮座していて、樹高約19.9m・幹回り約4.65mの大楠は1203年の神社建立以前から存在したと伝わっています。毎年10月第3日曜には秋季大祭「深江神幸祭(おくんち)」、1月第3日曜には厄払いの「追儺祭」が行われるそうです。
絶景ポイント
正直に言うと、この神社は海や高台の絶景があるタイプではなく、市街地の中に佇む社殿そのものが見どころでした。石造りの鳥居が二重に連なって、その先に拝殿までまっすぐ延びる参道は、写真に撮りたくなる構図です。苔むした灯籠や注連縄の質感からも、800年を超える歴史の重みがなんとなく伝わってきました。

10月の深江神幸祭では、大名行列を思わせる装束の若者たちが神輿を先導して、深江の浜では海上パレードも行われるそうです。祭事のタイミングに合わせて行くと、また違う表情が見られそうだなと思いました。
駐車場・運転難易度
深江神社は筑前深江駅から徒歩約7分の市街地にあって、境内に無料駐車場があります。ただ台数は3~4台程度らしく、公式・自治体からの正式な発表は見当たらなかったので、「境内に無料駐車場あり(数台程度)」くらいの認識で向かうのが安全だと思います。

- 駐車場入口:正面鳥居より右手約10m先から境内へ入る形になっています。正面の鳥居だけを目印にしていると入口を見落としやすいので、事前に位置を確認しておくと安心です。

神社周辺は住宅地・集落内にあるので、道路が狭い区間があります。大型車や混雑時は境内駐車場に無理に入れようとせず、少し離れたコインパーキングなどを使うほうが無難です。神幸祭などの祭事開催時は周辺道路や駐車場が普段以上に混雑しそうなので、通常の参拝時とは事情が変わってくると思います。
周辺のおすすめスポット
深江神社は筑前深江駅からも徒歩圏内にあって、駅周辺の商店や食事処と合わせて立ち寄りやすいのがいいところです。同じ二丈深江エリアには神功皇后の伝説と九州最古の万葉歌碑で知られる鎮懐石八幡宮もあるので、車があれば同じ日に両方回る「安産・子宝祈願の神社めぐり」もできます。自分もこの日はそのルートで回りました。
アクセスメモ
- 所在地:福岡県糸島市二丈深江6-3-18(福岡県神社庁登録は「糸島市二丈深江852」)
- 駐車場:境内に無料駐車場あり(3〜4台程度、正面鳥居より右手約10m先が入口)
- 最寄駅:筑前深江駅から徒歩約7分
- 運転難易度:★★★☆☆(周辺道路が狭く、駐車場入口もやや分かりにくいので事前確認推奨)


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